独立した賃貸不動産業者は10年以内に潰れやすい?【うちナビ破産】
東京では、賃貸仲介で独立する20代から30代前半の若者が多い。
宅建の資格と、400万円から500万円位の資金、また独立開業時に仲間として手伝ってくれる経験者が数人いれば
簡単に賃貸仲介では独立できてしまう。
都心の賃貸仲介屋で、ここ最近倒産したところでいえば、うちナビという会社がある。都心の賃貸営業マンなら聞いたことあるだろうか。
うちナビという会社が倒産したのである。負債総額は約8億円あるとされている。
一時期は東京で20店舗以上お店を出していたイケイケの賃貸仲介会社だ。
設立してから約9年で破産をむかえてしまったので、10年はもたなかったことになる。
私も、うちナビという会社に一度行ったことがある。その時はとある管理会社の物件の鍵の預かり先がうちナビだった。
業者である私に対しても、従業員皆が起立して挨拶をしてくれていた。社員教育は徹底してるなぁ~という印象を受けたものである。
看板広告やCM、タレントの起用で、都心の賃貸仲介屋で一番広告費用をつかっていたんじゃないかな。上場を目論んでいて、出資も受けていたのに・・・広告代がかさみ、店舗出店代や人件費に圧迫されてしまい、その結果倒産になってしまったのだろうか。
賃貸仲介会社は独立は簡単だけれども、会社が儲けたり、維持し続けるのが難しい。
参入が簡単な業界であるため、後続企業に追いやられてしまうことがあるのだ。
ここ5年から6年ぐらい、インターネット集客を主力にしようと、多くの賃貸仲介の会社が自社HPで競い合っている。
主に、地名や物件名でのgoogle検索上の争いをしてるようだが。
今のところ、都心の物件や地名で検索した時の集客の争いで勝者となっているのが
モダンスタンダード
アクセルホーム
ここらへんの会社は上位表示されてることが多い。
一時期は下記の会社も、物件名や地名などのgoogle検索結果ではよく上位表示されていたが、下位に追いやられてしまった
アクアハウス・・・2016年に倒産、ここも10年もたなかったな
Ris○・・・社長が会社を第三者に売ってから、情勢が変わって、大幅縮小
スタイルコー○・・・会社設立して3年もたず
相愛不動○・・・社員がみな独立
賃貸仲介会社の倒産、解散しやすい要因として下記があげられる
- 参入障壁が低い・・・後続企業に広告手法、営業手法を真似されやすい
- 社員が独立する・・・社員が独立すれば、あっという間に傾くこともある
- スキルを求められない・・・売買と違って、スキルを求められない為、他社差別化が難しい
これらの要因があるため、3店舗から4店舗でとどまってしまう賃貸仲介屋が多いのだろう。
もしも、賃貸仲介で独立したならば、賃貸管理や売買業もこなしていかないと、10年、20年と会社を維持していくのは難しいだろう。