不動産の教科書

不動産全般やニュース、空き家・空き地の問題、不動産売買について取り上げていきます。

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高齢者の入居を断る賃貸不動産業者

 

 

たまに私も賃貸仲介を行うが…高齢者の方や生活保護者のお部屋探しは大変です。

現実として、入居審査をしてくれる管理会社が少ないのだから....

 

業界団体が14年度に行った調査では、回答した約1800の大家や賃貸業者のうち、約12%が「生活保護受給者は不可」や「単身の高齢者は不可」という条件を設定していたという。

賃貸住宅:高齢者の入居断りません 登録制度の創設検討 - 毎日新聞

 

いや~12%のはずがない!!絶対に!50%以上は審査落とすでしょ?

 

 

ま~回答してない業者や、建前上は不可にしてないだけの業者が沢山あるはずだからね。

 

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審査基準として、年齢と言うよりは、現在、収入がある仕事をしているかどうかだろうけど。

 

過去に大手上場企業に勤めていた、経営者だった、政治家だった・・・そんなの関係ないからね。

今現在、収入があるかどうか

 

地主で毎月数十万円、数百万と地代収入がある方であれば、おそらく大手管理会社の物件、地場の管理会社の高額物件も入居できると思うけど。

高齢者といっても、地主や現役経営者、資産家は問題ないだろう

 

年金収入+わずかな収入では、断られてしまいますよね。

 

一応、家賃の3倍以上の収入がなければいけないわけで

 

年金収入や生活保護の収入の場合には、管理会社によってはNGとするところもあるから。

 

所得がない高齢者のお部屋探しはやっぱり、むずかしい。

 

管理会社によっては、病死や孤独死を懸念するところもある

 

私が勤めている会社にも、よく古アパートの買取査定がくるけれども、

ご高齢の方の病死や孤独死があった物件は多いんです。

 

孤独死で発見が遅れてしまった物件は、事故物件になってしまうからね。

売る時の建物の評価減につながってしまいやすい。

事故が起きるアパートでは起きやすいもので、病死や孤独死がたてつづけに起きるアパートは多いです。

 

所得が無い、年金収入だけ、生活保護収入に頼るしかない一部のご高齢者の方は

UR賃貸物件、国土交通省が支援する賃貸住宅(17年度より運用開始予定)、一部の民間住宅から探すしかないだろう。

 

ただし、一部の民間住宅では、生活保護者向けの酷いビジネスを展開してる業者もあって、

まともな管理がされていない物件(狭すぎる10㎡未満の狭小住戸、お風呂シャワーなし、管理放置、エアコンなどの設備無し)など・・・がある。

 

こんな酷い民間住宅に、ご高齢の方、生活保護の方が入居するのは・・・ひどすぎると思うな。

こういう生活保護者向けの酷いビジネスを展開してる業者は、生活保護者から手当や家賃を搾取するのが目的であったりするから、

 

こういう業者は取り締まりをしてほしいところだが。