不動産の教科書

不動産全般やニュース、空き家・空き地の問題、不動産売買について取り上げていきます。

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中小の不動産会社は20年、30年と生き残っていくことができない

 

不動産業(賃貸業含め)は他の業種に比べて、中小企業や小規模企業(従業員20人以下)の割合が高いです。

 

不動産企業の全体の97.8%は小規模企業に該当します。

 

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(引用元:東京商工リサーチ H27年小規模事業者の現状)

 

 

 

これらの中小の不動産会社は、今後どうやって生き残っていけるのでしょうか

 

とはいっても、不動産業界は大手が独占している業界でもありません。

 

賃貸の仲介では、東京23区だと聞いたこともない不動産会社が街にあふれているはずです。

 

大手不動産会社にこだわって、お部屋探しされてる方って、逆に少ないですよね。 東京23区では。

不動産会社が歯医者さんやコンビニのようにたくさんあふれていますからね。

 

 

僕は宅建免許の取得申請や更新の手続きのために、都庁の不動産業課に何度も訪れていますが、あそこの雰囲気はなんか異様ですよ。

 

不動産免許を取得するためにたくさんの人がいるんです。

リーゼントでコワモテの方

ぱっと見だと20代半ばから後半ぐらいに見える女性の方

30代でびしっと決めてるイケメン男性の方

 

いろんな人種がいます(笑)

 

彼らも小規模事業者として不動産業をスタートするのでしょう。

 

 

賃貸だけでなく、売買でも大手不動産会社にこだわって物件探しをする人は少ないはずです

 

お客さんからしたら物件情報をくれるなら中小の不動産会社でも良いですからね。

 

 

結局、賃貸を借りる場合や不動産を購入する場合には、大手中小はあまり関係ないのです

 

 

ただし、不動産を貸すときや売るときには、大手不動産会社に依頼する方が多いんですよね。

地主や売主からすると、中小の不動産会社って信用が低いですよね。

 

不動産会社って、賃貸にしろ売買にしろ、元付にならないと色んな意味で楽をできないです。だから、中小の不動産会社は大変。常に客付けの立場として、毎月の売り上げを必死に上げ続けないと倒産してしまうから。

 

中小の不動産会社が元付となれるように、もっと業界全体の信用の向上や、コンプライアンスが良くなっていかないといけません。

業界全体で対策をとっておかないと、一部の中小の不動産会社が悪さをしてしまいますので、信用力がある大手不動産会社に話がいってしまうのです。

 

 

中小の不動産会社が20年、30年と生き永らえているケースとして、下記のような不動産会社が多いですかね

 

・地域に根付いた不動産会社で地元の顧客や有力者を多く抱えている中小の不動産会社

・自社物件や管理物件を多く保有することができて、管理業や賃貸業をおこなっている中小の不動産会社

 

 

少ないケースですが、

土地開発や建売業に転換していったり、店舗の拡大を成功させていったりすることで、

中規模企業、大企業の仲間入りをしていく不動産会社もあります。