不動産の教科書

不動産全般やニュース、空き家・空き地の問題、不動産売買について取り上げていきます。

MENU

家が高騰化してる今が売り時のチャンス?

4年、5年前までに不動産を買った人は、今買い替えを行おうとしても、家を購入した時の価格よりも高く売れるかもしれない。

 

私が担当したお客様でも中古マンションを買われた方で、7年ぐらい前に購入したマンションの価格が購入時よりも1000万円から2000万円も上昇したなんて方は多い。

不動産会社の人間としても、こんな話はうらやましい。

 

朝日新聞のニュースでも紹介されているが、不動産の価格は2013年から5年連続で上昇している。

日本銀行黒田東彦総裁が2013年4月に始めた異次元の金融緩和だ。市場に大量のお金を流し、金利を下げ、消費や投資を活発にしようとした。

そのお金は不動産市場に流れ込んだ。住宅ローン金利低下でマイホームの需要は高まり、20年東京五輪に向け都心再開発も進む。不動産価格上昇を見越した取引が活発だ。

アベノミクスの恩恵、届いていますか 家の高騰「異様」

 

下記のグラフは国土交通省の不動産価格指数だが、明らかに2013年より不動産価格は急上昇しています。

 

f:id:fudosan-kyokasho:20180914145731p:plain

画像引用元:不動産の売却査定サイト

 

今後、不動産価格が下落していくとしたら、金利上昇の可能性です

 

7月に黒田総裁が『長期金利の変動幅はおおむねプラスマイナス0.1%の幅から上下その2倍程度に変動しうることを念頭に置いている』と発言していたけれども、実際に日銀が8月31日に長期国債の買い入れ回数を減らす方針を発表したことを受け長期金利も若干上昇した。

 

将来、金利上昇によって住宅ローンの金利も連動して上がれば、住宅ローンを組んで購入する人の金利負担も上がってしまいます。

単純に考えると、ローンの金利負担が上がってしまうと、売買件数の低下又は価格の下落につながりやすくなってしまう。

 

変動型や固定期間選択型を選択して住宅ローンを組んでる人は多いですが、私が勤めてる会社で購入された方でも変動型の住宅ローンを組んで物件を買われた方は多いです。

長年低金利だからこそ、変動型を選択して住宅を購入出来てる方も多いですからね。

 

スルガ銀行などの件があって不動産の投資家達による物件購入のチャンスが減ったと考えられる方もいますが、それでも、ここ数年で不動産価格が大きく下落していくとは思えません。

 

再建築不可物件や連棟式等の難あり物件が売れてるのも、三井住友トラストL&Fで住宅ローンを組めるからですが、ただ変動金利で約4%なので、金利上昇してしまうとさらに上がってしまうかもしれません。

 

金利上昇すると、売れづらい物件はさらに売れづらくなってしまうでしょう。

 

東京オリンピックが終わった後の2020年代、2030年代には金利状況がどうなってるか予測が難しいですし、空き家問題もあるため、不動産が高騰化してる今は売り時のチャンスといえます。