駅から10分以上の物件は買わないほうがいい?
中古物件を購入する場合には、駅から10分以上歩く物件や駅から遠い物件は避けたほうがいいのか?
賃貸や売買に共通してよく好条件の1つとして言われることが、駅からの徒歩時間ですからね。
女性にいたっては、駅から10分でも遠く、駅から5分や7分以内で探す方も多いです。
購入目的が、居住用か投資用かで、変わってくるだろうけれども。
もしも、居住用で購入する場合には、駐車場がない土地やマンションは売ることが難しいと思って、購入したほうが良いだろう。
※東京の一部の地域(都心エリアや人気エリア)を除く。
柏駅の取引事例では、駅から離れるごとに中古マンションの成約価格が年々落ちています。
08年以降、上下動を繰り返しているものの、基本的なトレンドは下落傾向にあり、17年には駅から1分遠くなるごとに中古マンションの成約単価が1平方メートルあたり約1万6000円も下がるという結果になっています。
08年から14年にかけては同1万円前後の減少だったものが、同1万6000円まで下落額が大きくなっているわけですから、駅から遠い立地の中古マンション価格は年々弱含みの度合いが高まってきていることは明白です。
今後、東京23区でも同じことが考えられます。
一部の人気地域を除いて、練馬区や板橋区、江戸川区、葛飾区などのエリアでは
駅から遠い物件は価格が年々下落していくかもしれません。
年々、空き家や空き地が増加していますからね。
私が勤めている不動産会社でも、都心エリア(渋谷区・港区・新宿区等)を除いた地域にある駅から遠い物件は積極的な買取をしていません。
駐車場が無い土地やマンションでは、相場より多少価格が安くても買取を行いません。
リフォームして綺麗にしたところで、再販に苦労してしまうからです。
東京23区でも、一番買取依頼が多いのが練馬区ですね。
最寄りが大泉学園駅や保谷駅、石神井公園駅等のバス便物件です。
埼玉県との県境ギリギリのところもありますね。
ただ、駅から遠い物件は、購入希望者にとってしたらデメリットだけではありません。
価格が非常に安く買えるというメリットがあります。
練馬区や板橋区等の駅遠の中古物件だと、めちゃめちゃ安く販売されていることがあります。
旧耐震基準×駅から15分以上の物件では、1000万円台、1000万円以下の物件がゴロゴロありますからね。
価格が相場よりも非常に安ければ、検討してみて面白いかもしれません。