不動産業界の悪しき習慣について
zakza by 夕刊フジのサイトで下記のニュースがとりあげられていた。
【マンション業界の秘密】不動産仲介業界の悪しき実態 横行する「干し」「値こなし」 (1/2ページ) - 経済・マネー - ZAKZAK
というか、この問題は、もう昔からあることなんですよ。『囲い込み』『オトリ物件』『キックバック』『査定価格のウソ』など、毎月、インターネットのニュースサイトでこういうトピックがたちますよね。
囲い込みやキックバックなどに関しては、不動産会社すべてがやってるというわけでなく、一部の支店や一部の営業マンが個人の売上をあげるために行っていることですけど。
不動産会社や営業マンは基本的に売上至上主義、利益追求主義であって、この悪しき習慣や実態はなくならないかもしれません。
ただ、大手不動産会社や財閥系の不動産会社は徹底的に社内でそのような悪しき習慣を自浄してほしいものです。だって、多くの売主は、大手不動産会社に話をもっていきます。その大手不動産会社に悪しき習慣がはびこっていると、沢山の売主が損をしてしまうことになりますからね。
大手不動産会社の両手による売買成約の率が高いんですよ。
週刊ダイヤモンドで大手不動産仲介会社の『物件の囲い込み』の問題を特集したときの記事のデータです。三井UFJ不動産販売や三井住友トラスト不動産は手数料率が片手(3%)に近いですね。
これはレインズにしっかり掲載して、他の不動産仲介会社からの顧客紹介もしっかりと対応してくれてるとわかります。
週刊ダイヤモンド2015年4月18日号
まあ、上位の不動産仲介会社にも日ごろから私はお世話になっているため、悪口はかけませんが(笑)
どの不動産会社でも、営業マンによっては、全く物件を客付けさせてくれないことがあります。自社で買主をみつけて、両手取引をしたい気持ちはわかりますけどね。
キックバックの問題も難しいところがあります... どこまで、ぶっちゃけていいものかどうか。
私が勤めている不動産会社でも、仲介会社からの紹介案件で物件買取をさせていただいたときに、仲介会社に対して業務委託料を支払うことがあります。払わずにすむのであれば一番良いのですけど、現実としてそうはいきません。
賃貸の業界では家主や管理会社が、仲介会社に対して業務委託料や広告料【AD】を支払うことは当たり前の慣習になっていますね。だからといって、仲介会社は借主にも仲介手数料を請求していますけどね。
この問題、国土交通省が定めている報酬の上限に抵触してるんですけど。
宅地建物取引業者が宅地又は建物の売買等に関して受けることができる報酬の額は賃料の1.08倍までと決まってますから。
そんなこと関係なく、大手賃貸不動産会社や街の賃貸不動産会社は、賃料の2倍、3倍と受け取ってますが。
大手賃貸不動産会社や街の賃貸不動産会社がやってることだから、、業界内では俺たちも同じようなことをして問題ないだろう・・・という考え方や悪しき習慣が蔓延ってしまうのでしょうか。