事故物件はお買い得?
事故物件は価格が相場より3割4割と安ければ、お買い得なのだろうか?
気にしない人にとってはお買い得といえるし、気にする人にとってはどんなに安い価格でもお買い得とはいえないでしょう。
心理的瑕疵の内容にもよるから、一概にお買い得とは言い切れません。
事故物件とは、心理的瑕疵がある物件ともよばれます
心理的瑕疵とは、通常の人にとって明らかに住み心地の良さを欠く状態に至っている物件のことである。
自殺があった物件、殺人などの事件があった物件が該当します。
事故物件ではないが、周辺に暴力団施設等がある物件なども心理的瑕疵があるとみなされる。
私も、不動産の仕入れをおこなうにあたって、事故物件を多くみてきました
首吊りがあった物件、ガス自殺があった物件など...
事故物件は販売するときに、相場よりどれぐらい金額を下げるべきなのか判断がむずかしいため
仕入れ価格の判断もむずかしいです。
自殺や事件があったことで、不動産の価値がどれぐらい下がってしまうのか、多くの不動産営業マンはわかりません。
心理的瑕疵の内容によって判断も分かれるし、一戸建てなのかマンションなのかでも判断が分かれます。
一戸建てであれば建て替えが出来るので、心理的瑕疵を解消できるという見方をもってる方も多いですからね
心理的瑕疵の告知期間も、民法や宅建業法で決められてるわけではないです。
裁判所の判例では、過去に事故があった物件でも心理的瑕疵として認められなかったケースもあります。
賃貸物件では、気にせずに借りる人も多いです。わたしは何度も告知事項がある賃貸物件をご紹介したことがあります。
・家賃が安くてキャンパスから近ければ全く気にしないという某有名大学の学生
・安いマンションを探しているので、あえて事故物件を探しているというIT勤務の方
「事故物件のなかでは比較的軽い方です。当社は事故物件を多々扱っている会社になります」と話す。敬遠しがちな事故物件だが、最近は気にしない人も増えているそうだ。
売買となると、心理的瑕疵を気にしない方でも家族がいれば気にせざるをえないですね。
自分は気にしなくとも家族が気にしてしまえば、事故物件を購入することができません。また、いずれ売却を考えたときに、事故物件だと売りづらいということも考えられます。
また不動産取引では自殺や殺人がいつまでも瑕疵になるのか否かが、問題となってきます。
法令によるはっきりとしたルールもないのです。
自殺や殺人の背景、場所、経過年月日、土地建物の契約内容、利用目的などを考慮して、裁判の判例が出ています。
永住目的で家族みな気にしなければ、事故物件はお買い得になる可能性が高いということです
一戸建てであれば、
建て替えがされて、なおかつ数十年前に起きた事故であれば、裁判の判決でも心理的瑕疵とみなされない可能性が非常に高いですし。